特定非営利活動法人日本川崎病研究センター 川崎病の子供をもつ親の会 共催
川崎病勉強会
川崎病勉強会2025
皆様、こんにちは。今回の川崎病勉強会の当番理事の松原知代(獨協医科大学埼玉医療センター小児科)です。今年度も2026年1月17日土曜日午後に川崎病勉強会2025を前回と同じように東邦大学医療センター大橋病院講堂とオンラインのハイブリッド開催で実施させていただきます。
新型コロナウイルスのパンデミックの期間は、インフルエンザや夏カゼのウイルス感染症が激減し、新規川崎病患者さんも減少しましたが、パンデミックが終わり、様々な感染症が今までにない季節に流行し、感染症で忙しい小児科診療が戻ってきました。今年度の川崎病勉強会は、リニューアルした全国川崎病疫学調査2023-2024報告の解説を自治医科大学公衆衛生学の阿江竜介先生にしていただきます。パンデミックの間に減少した新規川崎病患者数は再度増加し、特に年長児の増加が著しいなど今までと異なる傾向がみられています。急性期治療では様々な強化療法が提唱され使用されていますが、冠動脈後遺症の発生率は横ばいで、巨大冠動脈瘤もいまだ0にはなっておりません。一部の施設からは川崎病にはサブグループがあることが提唱されています。日本でのデータを解析している山梨大学小児科須長祐人先生にもその研究を紹介してもらいます。そのほか新しい研究をしている若手の先生にご登壇していただく予定です。
さらに、小児科では、多くの小児期発症の慢性疾患について、小児科で診ていて成人になっていく移行期の支援が問題となっています。疾患によって支援体制は様々であり、個々に対応していく必要があります。支援は医師、看護師、心理士など多職種でかかわる必要があり、患者さん本人および保護者のかかわり方などについて患者会も重要な役割を担うと思います。そこで、今回は「原因究明・病態解明」からは少し異なりますが、患者さんのためのよりよい支援は何かを考えるきっかけとして、小児膠原病の患者サポートをしている方にご講演をお願いしてシンポジウムをおこないたいと思っています。
2027年2月には国際川崎病シンポジウムが幕張で開催されます。この川崎病勉強会がひとつの問題提起の場となれば幸いです。
多くの皆様のご参加をお待ちしています。
2025年11月25日
獨協医科大学埼玉医療センター 小児科 松原知代
共 催 特定非営利活動法人日本川崎病研究センター
川崎病の子供をもつ親の会
日 時 2026年1月17日(土) 13時 ~ 17時
場 所 東邦大学医療センター大橋病院と
Webによるハイブリッド開催
当番世話人 獨協医科大学埼玉医療センター 小児科 松原知代
プログラム
13時00分 開会のご挨拶
13時00分~13時50分
講演1:川崎病全国調査2023-2024 結果ハイライト
阿江竜介 自治医科大学地域医療学センター公衆衛生学部門
13時55分~14時25分
講演2:遠隔期川崎病の評価で注目される新しいアプローチ
清水智佐登 UCSD, KDRC
14時25分~14時55分
講演3:急性期に冠動脈病変を認めた川崎病症例のクラスタリング解析と今後の可能性
須長祐人 山梨大学医学部附属病院小児科学講座
14時55分~15時25分
講演4:シクロスポリン療法の新しい試みとpre Z maxと冠動脈予後に関する研究
池田和幸 京都府立医科大学 小児科
15時35分
シンポジウム:患者会のあり方と医療側のサポートの仕方についてー患者さんのためにー
1.膠原病・リウマチ・血管炎サポートネットワークについて
大河内範子 NPO法人膠原病・リウマチ・血管炎サポートネットワーク
2.親の会の現在の問題点と今後の課題・希望
正木潔江 川崎病の子供をもつ親の会
3.日本小児科学会が提唱する成人移行支援について
松原知代 NPO法人日本川崎病研究センター
16時55分 閉会のご挨拶
参加方法 事前登録制【1/10(土)締切】
※どなたでもご参加いただけます。
登録はこちらまたはQRコードからお願いいたします。
参加費 無料
